T2K実験,前置ニュートリノ検出器アップグレード計画始動

2017年2月,T2K国際共同研究グループは,前置ニュートリノ検出器をアップグレードするプロジェクトを開始しました。T2K実験では現在ニュートリノセクターにおけるCP対称性の破れの兆候をつかみ始めており,今後データ収集を続けるとともに系統誤差を削減して測定精度の向上を目指します。系統誤差の要因の一つである,ニュートリノが検出器内でどのような反応を起こすかに関する不定性を減らすため,J-PARC施設内に設置された前置検出器をアップグレードすることを決めました。現在は概念設計の段階ですが,2017年内に技術設計を進め,提案書をまとめる予定です。今後予定されているJ-PARCメインリングのビーム強度の向上を最大限に生かせるよう,2020年ごろのインストールを目標にしています。

本研究室の横山将志 准教授は,2013年から前置検出器のアップグレードに関する議論を主導してきました。今後も副プロジェクトリーダーとして,プロジェクトリーダーであるサクレー研究所(フランス)のMarco Zito博士とともにプロジェクトを主導していきます。

http://t2k-experiment.org/ja/2017/02/t2k-near-detector-upgrade/