SuperKEKB加速器で電子・陽電子の初衝突を観測

我々の研究室は,高エネルギー加速器研究機構(KEK)のSuperKEKB加速器を用いて生成されるB中間子・D中間子・τ粒子等の崩壊を詳細に調べ,素粒子物理の標準模型を超える現象を探索するBelle II実験に参加しています。

SuperKEKB加速器の前身であるKEKB加速器の運転が終了した2010年から,加速器の衝突頻度を40倍に高めるための改造と,対応して測定装置(Belle II検出器)の性能を高めるアップグレードを行ってきました。

2016年には衝突なしでビームを調整する「フェーズ1」運転が行われたのち,2017年春にはBelle II 測定器を衝突点にロールイン,その後も衝突点付近の電磁石を導入するなど立ち上げ作業を行い調整を進めてきました。

2018年3月19日から衝突に向けて「フェーズ2」運転を開始し,2018年4月26日午前0時38分,初めての電子・陽電子の衝突が観測されました。

今後,7月までフェーズ2運転を継続し加速器・測定器の調整とデータ収集を行います。その後,夏から秋にかけて我々の研究室で作成したシリコンバーテックス検出器(SVD)などの崩壊点位置検出器を中心部に組み込んでBelle II検出器を完成させ,2019年初頭からはいよいよ本格的な実験(フェーズ3)が開始される見込みです。

高エネルギー加速器研究機構(KEK)のプレスリリース