宇宙観測によるダークマター・ダークエネルギーの研究

本研究室では,すばる望遠鏡に取り付けた超広視野主焦点カメラHyper Suprime-Cam(HSC)を用い,暗黒エネルギーの性質に強い制限を付けることを目指しています。HSCは1.77平方度の視野を104枚のCCD(1.2ギガピクセル)で撮像し,1400平方度を限界等級26等という深さでサーベイします。
この観測領域に含まれる 約1億個程度の銀河の形状測定から,宇宙の大規模構造によって引き起こされる重力レンズ効果(宇宙論的弱重力レンズ効果)を測定することによって,暗黒エネルギーの性質に制限を付けることが目標です。

これまでに,暗黒物質の性質の検証を目的とした,銀河団の重力レンズ効果を用いた新たな手法を開発しました。今後は重力レンズ効果の解析を進め,サーベイの最初の段階で得られるデータから暗黒物質の正体に迫る物理結果を出していきたいと思います。